あなたの大切な歯を抜かずに残します。
- 歯ぐきが腫れて膿が出ている
- 歯の根っこの治療をしたのに、何故か痛みや腫れが治らない
- 歯を支える骨が溶けてきていると言われた
EMAT(イーマット)とは、ご自身が本来持っている「骨芽細胞」という骨をつくる細胞を活性化させ、溶けてしまった「歯を支える骨(歯槽骨)」を蘇らせる再生医療です。同時に、歯の保存を阻害する細菌を殺菌する効果があるため、お困りの症状に対しての改善が期待できます。
皆さんの「歯を抜かずに治したい」という想いに応えるため、長年の研究の成果として生まれたのが高周波根尖療法EMATです。
EMATの術式・症例
①歯の根を支える骨が黒く溶けています。歯がぐらぐらしたり、歯茎にぷくっと膨らみができる等の症状があらわれます。
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②麻酔をして根っこの中をファイルという専用の器具を使って綺麗に掃除していきます。歯の根は木の根のように細かく枝分かれしており、全てを綺麗に掃除する事は困難です。
③高周波を当て、
(1)根の中の殺菌
(2)骨を作る細胞の活性化を促します。麻酔が効いているので痛みはありません。-
④歯の根の中に神経の代わりの薬を詰めて終了です。
EMATの誕生により、従来の歯内療法(歯の根の治療)では治すことができず「抜歯」と診断せざるを得なかった症例も「保存」が可能となりました。
EMAT治療の症例・学術論文はこちら
「歯は一生もの!可能な限り、残したい!!」
「自分の歯で思うままに、食事をしたい!」
「全てが生えそろった歯で、にっこりと笑いたい!」
これは、誰もが持つ願いだと思います。
EMATは患者さんの「歯を残したい」という思いに応えたいという一心で、徳島県鳴門市の「医療法人とみなが歯科医院」から生み出された治療法です。
私たちとみなが歯科医院スタッフ一同、一人でも多くの患者さんの歯を残し、自分の歯で食べられる喜びを共に分かち合っていきたいと思っています。
もし、気になる症状のある方はお気軽にお問い合わせ下さい。
(088‐688‐1673)‐EMAT問い合わせ直通ダイヤル・お問い合わせフォーム
歯を抜かずに残す治療法:EMAT(イーマット)の詳細はこちら
EMATの症例
Case01 サイナストラクト
6┐の根尖病変が頬側に波及し、頬側骨を穿孔し、開口部径約3.7×5.8㎜の痩管を形成していた。遠心根根尖孔より出血が認められ、プロービングデプス3㎜以内であった。根管形成後、EMATを行い、ただちに根管充填を行ったところ、1ヵ月後より骨形成像がみられ、1年5ヵ月後には皮質骨の再生を認めた。遠心根遠心側にわずかながら歯根膜腔の拡大がみられるものの、骨梁構造は均一化しており、連続した歯槽硬線が認められ、ほぼ正常像を呈していた。
通常、適切な根管治療を施し、根尖周囲の炎症が消退すれば、痩孔は治癒することが知られている。しかし、骨壁の欠損が大きいと骨形成が不十分となって結合組織が欠損部に侵入するため、炎症はないにもかかわらずエックス線写真で骨欠損が残存する症例が散見される。
本症例は頬側に大きな骨壁の喪失がみられたが、1ヵ月後には骨形成が観察されたことから、EMATの治癒促進効果が発揮されたのではない かと考えている。
サイナストラクトは日本語で「痩孔」と呼ばれ、根の周囲に溜まった膿が、歯茎を貫通して、外に排出される管のことをいいます。
術前のレントゲン写真では、黒く透過し、はっきりと骨が溶けていることがわかります。(黄色線)
一見は歯茎にプクッとしたニキビができているようにしか見えないのですが、長経9.0mmにわたり骨が溶けており、骨壁と呼ばれる歯の根を囲む骨も大きく欠損しています。
通常5.0mm以上骨が溶けてしまっている場合の歯の根の治療の成功例は47.2%であると言われています。(下記※論文より引用)
これは、日本でも広く用いられている抜歯の基準にもなっています。
Cの写真はEMATを施術して1年5カ月後のレントゲン写真です。
術前に黒く透過していた場所には白く骨の再生が見られ、骨壁の修復も確認できます。
この症例では、約3カ月ごろから吸収した骨は再生され始め、EMATの骨再生効果がみられました。
Case02 歯根嚢胞
下顎右側白歯部に幅径約26.5㎜のエックス線透過像が認められ、6┐には根管治療がなされていた。また、電気歯髄診の結果、7┐と5┐は生活反応がなかったので、3歯に対して通法に従い根管治療を行った。マイクロスコープ下にて診査したところ65┐において根尖から多量の滲出液が認められ、滲出液を吸引すると根尖病変内部は空洞状態を呈していたため、歯根嚢胞と診断した。765┐根管内の汚染内容物、歯質を除去した後、2%次亜塩素酸ナトリウムを使用して passive ultrasonic irrigation を行い、水酸化カルシウム貼薬を3回繰り返したが、根管内所見に著明な変化は認められなかった。そこで、6┐近心根根尖相当部を約5×5㎜全層弁で剥離して、頬側骨を約3~4㎜穿孔し、骨形成を促進させる目的で嚢胞壁を可及的に掻爬した後に65┐根管からEMATを施行した。その後、根管充填を行った。3ヵ月経過後、すでに病変部骨壁より骨形成像が認められ、2年1ヵ月後には周囲骨とほぼ同等の骨梁構造が認められた。
病変の大きさは治療の成功率に影響するという報告が多いが、本症例では嚢胞壁の掻爬を併用しているとはいえ、3ヵ月で骨欠損に改善がみられたのは、EMATによる治癒促進作用の効果ではないかと考えている。
術前のレントゲン写真では、黒く透過し、はっきりした骨吸収像が見られます。(黄色線)
骨の溶けている範囲は、レントゲン上で幅径約26.5mmにもなり、3本の歯がすっぽりと覆われるほど広範囲にわたっています。
また、この症例は「歯根嚢胞」という状態であり、感染が歯の中だけに留まらずに根の周囲にも及び、膿などが袋状に閉じ込められている状態です。
このような場合、抜歯をするか、「歯根端切除術」と根の先端を切断し、膿の袋を切除するオペを行うことが大半です。
本症例では3歯に対して通常の歯の根の治療を行った後、EMATを行いました。
Cの写真はEMATを施術して2年1ヶ月後のレントゲン写真です。歯根嚢胞に対する効果的な非外科的な治療方法はありません。本症例では、EMATによって約3カ月で吸収した骨は再生され始め、約2年後には、30㎜あった骨吸収部の再生が認められました。
EMAT開発者のクリニック
当院はEMAT治療の開発者である富永敏彦氏の運営する、唯一のクリニックです。
とみなが歯科医院のHPはこちらEMAT治療1400症例
当院では、専門の診断方法による診断とこれまでの実績に基づいた方法で治療を行っています。
実績については論文等にも掲載されておりますのでこちらをご覧下さい。
論文・学会発表についてはこちら